研究テーマ
これまで、水滸伝と中国明清代通俗文藝、水滸伝の版本、台湾における水滸伝関連故事の伝播、中国文献におけるパンダ記載などの調査にとりくんできました。
現職着任以降は、東京大学附属図書館所蔵資料を主要な資料として、日本における水滸伝の読書、東京大学附属図書館蔵書のデジタル化公開、東京大学附属図書館蔵書の来歴調査などに着手しました。
このほか、元東京大学助手・岡山大学助教授の故高島俊男氏旧蔵資料整理を行っています。
U-PARL第2期では東京大学所蔵アジア研究関連資料のデジタル化公開、首都師範大学との学会共同開催、アジア研究図書館デジタルコレクションの展覧会、アジア研究図書館デジタルコレクションの図録編集、アジアンライブラリーカフェ(公開セミナー)の開催などを担当しました。広く情報発信を行い、さまざまなご意見をとりいれていきたいと考えています。
経歴
2002年 東京大学文学部言語文化学科卒業
2003年-2005年 南京大学海外教育学院留学
2007年 東京大学大学院人文社会系研究科アジア文化研究専攻修士課程修了 修士(文学)学位取得
2007年-2013年 専門学校東京国際ビジネスカレッジ、立教新座高校、山梨大学、大東文化大学、東洋大学、明星大学、千葉中央看護専門学校などにて非常勤講師
2013年-2014年 中央研究院(台北)留学
2014年-2015年 国家図書館(台北)漢学研究中心研究員
2015年 中央研究院(台北)訪問研究員
2016年 東京大学大学院人文社会系研究科アジア文化研究専攻博士課程単位取得退学
2016年-2019年 台北、台南、新竹にて日本語講師
2018年 博士(文学)学位取得(東京大学大学院人文社会系研究科)
2019年- 現職
主要業績
荒木達雄「‶嘉靖本〟「水滸傳」と初期の「水滸傳」文繁本系統」、『日本中國學會報』64、2012年、pp.217-231
荒木達雄「 『水滸伝』李逵殺虎故事形成的背景」、『明代文学研究的新進展』、生活·読書·新知三聯書店、2014年、pp.114-120
荒木達雄「宋江形象演変考」、『中国―社会と文化』30、2015年、pp.66-84
荒木達雄「両種《水滸伝》為何“再造”一百回本――加州大学柏克莱校蔵本与東京大学文学部藏本」、『河北学刊』2016:1、2016年、pp.86-90
荒木達雄「石渠閣出版活動和《水滸伝》之補刻」、『漢学研究』35(3)、2017年、pp.213-252
荒木達雄「「 『鍾伯敬先生批評忠義水滸傳』解題」、『2020-2021年度協働型アジア研究「東京大学所蔵水滸伝諸版本に関する研究』成果報告集」、2022年、pp.29-36
荒木達雄「アジア研究図書館デジタルコンテンツ「水滸伝コレクション」の現状と展望」、『なぜ古い本を網羅的に調べる必要があるのか 漢籍デジタル化公開と中国古典小説研究の展開』、文学通信、2023年、pp.55-88
高島俊男原著、荒木達雄・石川就彦・藤村明日香整理『翻刻高島俊男《水滸伝》語彙辞典稿 Jの部(下)』、U-PARL、2023年
髙山和歌子、荒木達雄「東京大学附属図書館所蔵「大蔵省賠償金特別会計所属図書」について――第一次世界大戦ドイツ国賠償図書のゆくえ」、『アジア研究図書館デジタルコレクション 2017-2023』、U-PARL、2024年、pp.83-86