アジア研究図書館が開館しました

1. アジア研究図書館の開館について

U-PARLが2014年度から構築支援を行ってきました東京大学アジア研究図書館(以下、アジア研究図書館)が2020年10月1日開館しました。

開架フロア(南側)


アジア研究図書館の開架フロアは、東京大学本郷キャンパスの拠点図書館である総合図書館の本館4Fにあります。開館により、これまで総合図書館の本館3Fに配架されていたアジア研究図書館資料は、総合図書館の本館4Fに移動しています。また駒場図書館に配架されていたTRCCS(台湾漢学リソースセンター)資料は総合図書館の本館4Fに移動しています。U-PARLで蒐集した影印本や排印本等の漢籍類はアジア研究図書館開館後も東洋文化研究所図書室で利用できます。

現在総合図書館の本館4Fで公開されている資料について、学内の方につきましては一部資料をのぞき貸出可能です(貸出条件は10冊30日です)。詳しい利用方法については、アジア研究図書館ウェブサイトをご覧ください。

また、総合図書館の本館4Fの開架フロアでは、現在、各部局から附属図書館に移管された資料が順次配架されています。将来的には、総合図書館別館に設置された自動書庫にも、アジア研究図書館蔵書が収蔵される予定です。

なお、2020年10月1日現在、東京大学の方針として、図書館利用を目的とした学外者の入構が認められていないため、学外の方の利用はご遠慮いただいております。

2. U-PARLのアジア研究図書館開館支援について

これまでU-PARLはアジア研究図書館の構築支援行ってきました。その主な内容をご紹介します。

(1) フロアと制度の検討
アジア研究図書館開架フロアにおいて、資料は基本的に対象とする地域別に分けて配置されています。地域別の大区分は、「1アジア」「2東アジア」「3東南アジア」「4南アジア」「5中央ユーラシア」「6西アジア」の6つの区分であり、これにより書架を見渡したとき、書物がアジア大陸の端から端までの知を体現できるようになっています。

地域別書架(東アジアから西アジアまでの書架が連続して並ぶ)

フロアプランと分類法の検討にあたっては、日本に関係する資料をアジア研究図書館の中にどう位置付けるか、近年の研究動向を踏まえたうえでそれぞれの地域の枠組みをどう設定するのか、スタッフと利用者にとって望ましいフロアプラン・分類法は何か、といった問題が焦点となりました。

低層書架(北側)

地域別書架

 

 

 

 

 

 

 

 

分類法に関していえば、2年以上にわたってU-PARLスタッフと東京大学の図書館職員が協議を重ねた結果はアジア研究図書館分類としてまとめられ、アジア研究図書館の開架資料は一館分類(独自分類)である同分類順に配列されることになりました。アジア研究図書館分類については、アジア研究図書館ウェブサイト、『図書館がつなぐアジアの知―分類法から考える』(U-PARL編、東京大学出版会、ISBN978-4-13-003602-3)「第3章 アジア研究のための書架分類――アジア研究図書館分類表の成り立ちと思想(東京大学附属図書館アジア研究図書館上廣倫理財団寄付研究部門:U-PARL)」に詳述されています。

またフロアプランに関していえば、セミナーやイベントを開催するスペースの必要性、開架資料点数と閲覧席数のバランス等の点について検討がなされました。議論の成果である開架資料の配置については、アジア研究図書館配置図をご覧ください。

閲覧席

セミナールーム

 

 

 

 

 

 

検索用PC

カウンター

 

 

 

 

 

 

 

 

(2) 蔵書構築
U-PARLでは、新規購入、寄贈資料の受入れ、学内の図書館・図書室の資料の統合の三方向からアジア研究図書館の蔵書構築を推進してきました。寄贈資料の中には、個人文庫等、寄贈者・寄贈機関の名前を冠した大型コレクションがあります。現在のところ下記の大型コレクションを受け入れておりますが、整理が済み次第順次公開していく予定です。

ユネスコ・アジア文化センター(ACCU)寄贈識字教育資料
桜井由躬雄文庫
末廣昭文庫
・古田元夫文庫
・辛島昇文庫
・奈良毅文庫

開架フロア(北側)

閲覧机(北側)

 

 

 

 

 

 

 

これまでU-PARLのアジア研究図書館構築支援にご協力いただいた皆様に心より御礼申し上げるとともに、引き続き、U-PARLならびにアジア研究図書館の活動にご支援賜りたく、宜しくお願い申し上げます。

※「新型コロナウイルス感染拡大防⽌のための東京大学の活動制限指針」によりサービスを実施しています。アジア研究図書館のご利用に当たっては、事前に「新型コロナウイルス感染症に関連する総合図書館の対応について」を御確認ください。

(2020年10月1日)