「オリエント世界を対象とした研究資源のデジタル化とその利活用に関する研究 」
代表:永井正勝
<研究概要:2020〜2021年度>
研究資源のデジタル化は、デジタル公開自体が目的であるというよりも、研究資源を扱う研究行為の1つとして位置付けられる。このことは、当然のこととして、研究資源を熟知した研究者がデジタル化作業に主体的に関与すべきであることを意味している。本プロジェクトでは、文献資料、考古資料、建築資料(歴史的建造物)を分析対象とする研究者や情報学の研究者が集い、第一に、IIIF、TEI、VRの利活用を核として研究資源のデジタル化に関する方法論ならびにその可能性について研究を行う。第二に、上記の研究成果を踏まえた実践例として、中エジプト語デジタル辞典の作成を目指す。
代表 永井正勝(U-PARL特任准教授):エジプト語言語学、人文情報学
<共同研究員>
・江添 誠(神奈川大学国際日本学部):ローマ考古学、3次元デジタルアーカイブ
・河合 望(金沢大学新学術創成研究機構):エジプト考古学、古代エジプト史
・熊倉 和歌子(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所):エジプト中近世史
・高橋 洋成(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所):言語学(ヘブライ語、セム語族、エチオピア諸語)、人文情報学
・田澤 恵子(公益財団法人古代オリエント博物館):古代エジプト宗教文化史
・中村 覚(東京大学史料編纂所):情報学、人文情報学
・藤井 信之(関西大学東西学術研究所):エジプト学、前1千年紀の古代エジプト史
・和氣 愛仁(筑波大学人文社会系):日本語学、人文情報学
<2020年度活動>
・第1回協働型アジア研究オンラインセミナー「IIIFに準拠した画像公開の方法とTEIとの連携」の開催(2020年12月1日)
・第2回協働型アジア研究オンラインセミナー「3次元データでひらく“人文学”の世界」の開催(2021年3月13日)
・第3回協働型アジア研究オンラインセミナー「古代エジプト資料の記録、分析、利活用を考える」の開催(2021年9月3日)
・中エジプト語デジタル辞典の作成に着手(2020年8月〜):駒澤大学、筑波大学、東海大学、早稲田大学に所属する学生・院生が入力作業を実施している。