11月14日に、中国史の大家であり、現在プリンストン大学より東洋文化研究所客員教授としてご来日中のELMAN, Benjamin A.教授と、コロンビア大学東アジア図書館テクニカルサービス長であられるご夫人ELMAN, Sarah S.女史がU-PARLにご訪問くださり、東大アジア研究図書館の構想やアメリカの大学図書館の現状について意見交換の機会をいただきました。
エルマン女史によれば、米国の大学図書館が抱える課題として、資料のデジタル化と公開が求められている一方で、予算や図書館員数が年々縮小されていっているという問題があること、またリソースシェアリングなどの問題があるとのことでした。この点については大変共感できるところだったのですが、驚かされたのは、限られた予算とマンパワーの中で、目標を達成するために大胆な方法を選択し、実行に移す、米国大学図書館の推進力でした。日本の大学図書館も同様の課題を抱えていますが、それらを解決していくためには、時には革新的な方法が必要になるのでしょう。
改めまして、今回U-PARLにお越しいただきましたエルマンご夫妻、どうもありがとうございました。
U-PARL特任研究員:熊倉和歌子