消滅危機言語DA 第1回国際ラウンドテーブル開催報告
言葉が人をつなぐ:中央ユーラシア言語学研究との対面対話を通じて
AKMATALIEVA Jakshylyk 特任研究員
中井勇人 特任研究員
2025年8月21日(木)、東京大学U-PARLが推進する「消滅危機言語デジタル・アーカイブ」事業の一環として、第1回国際ラウンドテーブル「言葉が人をつなぐ:中央ユーラシア言語学研究との対面対話を通じて」を開催しました。本ラウンドテーブルには、カザフスタンのAkhmet Baitursunuly言語学研究所を中心とする研究者を迎え、中央ユーラシア地域の消滅危機言語に関する最新の研究成果が共有されました。
当日は、カザフ外交文書におけるマンジュ語訳文の分析、中央アジア諸国の言語状況、言語に表れる国民的価値観、漢語史料を通じたテュルク語地名の再建、さらにチャガタイ語文献研究など、多岐にわたる報告が行われました。これらの報告は、歴史資料の解釈から現代社会における言語政策まで幅広い領域をカバーし、言語を通じて文化と歴史を理解する新たな視座を提供するものとなりました。
本ラウンドテーブルは、言語多様性の保全に向けた国際協力の重要性を再確認するとともに、将来的な共同研究の可能性を拓く貴重な機会となりました。参加者からは、研究交流を継続していく意義について強い賛同が寄せられ、今後の学術的ネットワークの発展に大きな期待が寄せられています。最後に、本イベントの開催にあたりご尽力いただいたカザフスタンの研究者の皆様に心より感謝申し上げます。
Көп рақмет! 
プログラム
・Abdilashim Duisenali 「カザフ外交文書のマンジュ語訳文に関する研究」(Қазақ дипломатиялық құжаттарының мәнжуша аудармасы)東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所 フェロー
・Nurdauletova Bibaisha 「中央アジア諸国とカザフスタンの言語状況」(Орталық Азия елдері мен Қазақстантағы тілдік жағдаят)Yessenov University (Kazakhstan)
・Saparbaikyzy Sholpan 「言語による国民的価値観」(Ұлттық құндылықтардың тілдегі көрінісі)Yessenov University (Kazakhstan)
・Gabitkhanuly Kairat 「漢語文献におけるテュルク語地名の再建の研究」(Қытай иероглифтерімен хатқа түскен түркілік топонимдерді реконструкциялау мәселесі)The Institute of Linguistics named after Akhmet Baitursunuly (Kazakhstan)
・Bekeyeva Nuraisha 「チャガタイ語文献のカザフスタンでの研究」(Шағатай жазба мұраларның қазақстандағы зерттелуі)KIMEP University (Kazakhstan)



21.Aug.2025
