U-PARLとは

U-PARLとは

東京大学附属図書館アジア研究図書館上廣倫理財団寄付研究部門 Uehiro Project for the Asian Research Library(U-PARL)は、公益財団法人上廣倫理財団の寄付を得て2014年4月に附属図書館に設置された研究組織です。

2019年4月からは、

〔1〕協働型アジア研究拠点の形成
〔2〕研究図書館の機能開拓研究
〔3〕人材育成と社会還元
〔4〕アジア研究図書館の機能開拓研究

の4つを部門のミッションとして掲げ、積極的な活動を行っております。

図書館の知とアジア研究の知の協働へ

U-PARLは東大で初めての、附属図書館に属する研究組織です。東京大学附属図書館は30にも上る数の図書館、図書室から成り立っています。その最大のものが総合図書館です。各部局の図書館は、部局の研究活動と密接に結びつきつつ蔵書を構築してきましたが、総合図書館は全学の教育支援という極めて広範な目的を持つ図書館であるため、部局図書館ほど密接な関わりを個々の研究者と持つことはありませんでした。しかし今、「アジア研究図書館」を設立するにあたり、総合図書館と研究・教育機能がより強く、より深く結びつくことが焦眉の課題となっています。その課題に取り組むための試みの一つが、U-PARL設立の背景となりました。

現在U-PARLには、人文社会系研究科、東洋文化研究所、総合文化研究科の教員が兼務教員となっている他、専任の特任准教授、特任助教、特任研究員、学術支援職員、そして事務補佐員が所属しています(→「スタッフ」参照)。様々な分野、地域、時代を専門とする研究者が集まっていますが、それはそのまま、アジア研究図書館の構想と重なっています。アジア全域を対象とする研究図書館は、研究所附属図書館以外の大学図書館としては、わが国初の試みです。<アジア>というタームの下に、極めて広い地域、時代にわたる資料が集まり、多様な学問分野が結びつき行き交う場をつくっていく、その最初の一歩を、U-PARLは踏み出し、築き上げているところです。

図書館を動かし支えているのは、何よりも図書館の専門家の力です。1冊の本が登録され閲覧可能になるにも、驚くべき知識と労力が費やされています。U-PARLは、図書館のプロフェッショナル達とともに「アジア研究図書館」の設立と運営に参画し、さらには所蔵する研究資源を活用することで、図書館の知とアジア研究の知の協働・融合を実現していきたいと考えています。U-PARLは図書館とアジア研究を結ぶ新たなかたちの研究拠点の構築を目指して活動しています。


U-PARLロゴの紹介

〈アジア〉のかたちを求めて〜マンゴー・勾玉・ペイズリー〜

thumbnailロゴのイメージの起点は「アジアの実り」です。濃厚なナツメ、仙果の桃、シルクロードをわたるザクロに瓜など、様々な実りのイメージがあります。その中で、アジアで広く愛されてきたマンゴーが、ペイズリー文様となって 世界で愛されていることに思い至りました。

スコットランドの地名を名に持つこの文様は、直接的にはインドのカシミールショールのマンゴー文様に発すると説明されるのが一般的です。しかしその起源はさらに広く深く、イランの草花文様(boteh jegheh)、さらに西へと広がりを持つ糸杉や棕櫚や「生命の木」 モチーフにも結びつくとされます。一方でその形状は、東方の勾玉や太極、巴文とも通じるものです。 実は「何である」といえないのがこの文様の不思議であり、魅力でもあります。だからこそ実体と観念のあわいで変容を続ける<アジア>を表現するのにふさわしいと考えました。

同時に、このかたちには私たちの目標が込められています。モチーフのひとつとなったマンゴーの甘みは 世界各地の人びとの知るところとなり、ペイズリー文様もまた普遍的なデザインとなっています。この軌跡をたどるべく、U-PARLはアジアから発信し、世界の知と結びつくアジア研究図書館をつくっていきたいと願っています。