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東京大学附属図書館アジア研究図書館
上廣倫理財団寄付研究部門
Uehiro Project for the Asian Research Library

NEWS

兵庫県立姫路東高等学校東生会との共同プロジェクトを開始しました

 中国文学研究者、文筆家の故高島俊男氏は、兵庫県立姫路東高等学校を卒業後、本学経済学部に入学、銀行勤務後に本学文学部に再入学し、大学院進学後、助手などをつとめられました。
 高島氏の残された書籍、資料類は各地の図書館、資料館、研究者に譲渡されたほかは、現在、主に姫路東高等学校の同窓会組織である東生会が保管しています。東生会は高島氏ご遺族の意向で高島氏の著作権も継承している団体です。
 U-PARLは、両校にゆかりのある高島氏の残された蔵書、資料類を適切に整理・保管し、有効に活用する道をさぐるべく、このたび、東生会に協力して高島氏旧蔵資料整理・活用のプロジェクトをすすめることとなり、去る4月17日にその第一回の会合が開かれました。

 会合には東生会・U-PARLのほか、高島氏にゆかりのある人々が集まり、高島氏の思い出話に花を咲かせつつ、資料の整理法、活用法、今後の継承方法などについて意見を交わしました。
 翌18日にはU-PARL特任研究員荒木達雄が、アジア研究図書館での業務経験にもとづき資料の整理方法の説明を行い、さっそく資料の目録化作業を開始しました。

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 本プロジェクトは、高島氏の資料の有効活用という範囲にとどまらず、大学図書館がその経験や知識を生かして高等学校、地域図書館、資料館などと協力していくモデルケースともなるものです。活動の様子については適宜本欄にてご報告してまいります。

19.May.2025