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『いま、なぜサブジェクト・ライブラリアンなのか 図書館をめぐる知の変革のために』
U-PARL編・中尾道子編
文学通信社発行 2025年11月30日
ISBN978-4-86766-098-0
◆目次◆
刊行の辞 六反田豊
はじめに―いま、なぜサブジェクト・ライブラリアンなのか― 中尾道子
1.サブジェクト・ライブラリアン配置と養成のために
2.サブジェクト・ライブラリアンとは?
(1)サブジェクト・ライブラリアンとは?
(2)サブジェクト・ライブラリアンの業務内容
(3)サブジェクト・ライブラリアンの必要条件
3.日本の大学図書館への導入拡大に向けて
4.本書の構成
第1部 図書館をめぐる知の変革
第1部をお読みになる前に
01 オープンサイエンス時代の新たな図書館員像―データライブラリアンに求められるスキル標準とその育成― 尾城孝一
1.データとは何か、データの管理とは何か
2.オープンサイエンスという背景
3.研究公正、不正防止という背景
4.トップダウンの圧力
5.追い込まれている研究者
6.図書館と研究データ管理サービス―海外と日本の違い
7.日本での人材育成―データライブラリアンをどう育てるのか
8.それぞれで異なるデータライブラリアンのあり方
02 橋を築け、橋になれ―ライデン大学のアジア図書館と橋渡しとしてのサブジェクト・ライブラリアン― ナディア・クレーフト
1.はじめに
2. サブジェクト・ライブラリアンとキュレーター
(1)サブジェクト・ライブラリアンとしての主なタスクについて
(2)キュレーターとしての主なタスクについて
3.ライデン大学アジア図書館とこれからのチャレンジ
(1) ライデン大学アジア図書館について
4. これからのチャレンジについて
03 図書館に溶け込む世界の知識―資料と空間と人の新たな関係― 宇陀則彦
1.はじめに―記録による知識共有
2.知識はどこにある?
3.記録はいつから行われてきたのか
4.知識を集めたいという欲求
5.今後の図書館情報学は知識情報学である
6.我々はテキストから構成されている―テキスト空間
7.情報資源空間はドキュメントから構成されている
8.本棚と、個人知と世界知、そして共同知
04 アジア研究図書館の可能性と方向性 小野塚知二
1.どういう夢を描いているか
2.東京大学の蔵書の特色―アジアのほぼ全域を研究してきた
3.学内で分散して保管されている資料を集約する
4.図書・資料を集約し「書脈(コンドキュメント)」をつくる
5.自然発生的にできあがった書脈は、意図的に再現するのは難しい
6.アダム・スミスの書斎を再構成―蔵書目録と書き込み(Marginalia)
7.サブジェクト・ライブラリアンという職種をどう考えるか
8.アジア研究図書館の様々な可能性
05 パネルディスカッション
モデレーター:齋藤希史
登壇者:熊野純彦×小野塚知二×蓑輪顕量×尾城孝一×ナディア・クレーフト×宇陀則彦
1.熊野附属図書館長から総括コメント
2.図書館の一般社会との関係と、物・事を集約することについて
3.ブレストルームの研究
4.図書館における民間企業の役割/データ管理は誰が担うのか
5.サブジェクト・ライブラリアンの専門性と身分
6.東京大学内の図書館の連携と人材育成
7.ライデン大学のアジア図書館から学べること
8.「研究する図書館」は誰と協働し、あるべき姿を模索していくか
9.ライブラリアンにできて研究者にできないこと
06 オープンアクセスをめぐる近年の動向―即時オープンアクセス義務化の流れと新たな取り組み― 横井慶子
1.オープンアクセス義務化の動き
2.オープンアクセスが直面する課題と克服の取り組み
3.図書館員に期待される役割
第2部 サブジェクト・ライブラリアンの将来像―日本の大学図書館への導入拡大に向けて―
第2部をお読みになる前に
01 アジア研究図書館の紹介 小野塚知二
1.東京大学アジア研究図書館と東京大学憲章
2.「アジア研究図書館の理念」という文書
3.「アジア研究図書館の将来像」という文書
4.幅を持った研究者として自己を形成してほしい
―サブジェクト・ライブラリアンの任務
5.サブジェクト・ライブラリアンという初めての試みを前にして
02 米国サブジェクト・ライブラリアンの現状―「博士号オンリー」日本研究専門ライブラリアンによる現場報告― 吉村亜弥子
1.はじめに
2.ライブラリアンになるまでの経緯
3.北米大学図書館におけるサブジェクト・ライブラリアンの位置づけ
4.実務経験の重要性
5.むすび
03 通訳としてのサブジェクト・ライブラリアン ―図書館の言語、研究の言語― 福田名津子
1.報告者の経歴―なぜ図書館へ
2.サブジェクト・ライブラリアンの仕事
3.サブジェクト・ライブラリアン10年の仕事
4.ロールモデルがいない私の居場所
5.図書館の言語、研究の言語
6.常勤職員であること
04 九州大学大学院ライブラリーサイエンス専攻による大学図書館員の人材育成 渡邊由紀子
1.はじめに
2.ライブラリーサイエンス専攻の設置経緯
3.ライブラリーサイエンス専攻の概要
4.九州大学附属図書館の教育研究活動
(1)研究開発機能を持つ図書館
(2)ライブラリーサイエンス専攻と附属図書館の連携
(3)文学部司書養成課程に協力
5.大学院と連携した人材育成の効果と課題
05 〈特別寄稿〉大学図書館に対する期待―大学図書館をめぐる政策動向の視点から― 三宅隆悟
06 ―コメント①―研究の世界と図書館の世界と二つ持っているサブジェクト・ライブラリアン 大向一輝
07 ―コメント②―コミュニケーションを通じた新たな価値観の創生を 北村由美
08 パネルディスカッション
モデレーター:蓑輪顕量
登壇者:小野塚知二×吉村亜弥子×福田名津子×渡邊由紀子×大向一輝×北村由美×三宅隆悟
1.サブジェクト・ライブラリアンの方々の情報交換の場
2.サブジェクト・ライブラリアンの異動/ポスト
3.サブジェクト・ライブラリアンの業績の評価
4.サブジェクト・ライブラリアンはどう知識をアップデートしているか
5.先端的な研究を支えていくためには
6.サブジェクト・ライブラリアンは自らの専門領域の授業を持つべきか
7.サブジェクト・ライブラリアンというポストは、ポスドク研究員の受け皿で終わってしまうのか
8.おわりに
第3部 U-PARLにおける図書館機能開拓研究の取り組み
1.はじめに
2. U-PARLの活動内容
3.図書館視察とサブジェクト・ライブラリアンとの交流
4.アジア研究図書館開館に向けた取り組み
5.アジア資料の目録作成
6.アジア資料のデジタル化
7.各種セミナー・イベントの実施
8.ウェブサイトを通じた発信
あとがき 蓑輪顕量
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