エジプト文字のデータベース(IIIF活用)が公開されました。

U-PARL副部門長永井正勝特任准教授と情報基盤センター中村覚助教らの研究チームが開発したエジプト文字ヒエラティックのデータベースが、2019年12月11 日に公開されました。データベースの名称とURLは以下の通りです。

Hieratische Paläographie DBのデータ画面

Hieratische Paläographie DB
https://moeller.jinsha.tsukuba.ac.jp/


このデータベースは、2019年12月9日〜11日にドイツのマインツで開催されたヒエラティック国際学会(Ägyptologische „Binsen“-Weisheiten IV)にて発表されたのち、一般公開に至ったものです。IIIF画像を利用した本データベースでは、ヒエラティックの検索や絞り込み、文字画像の比較などが容易にできるように工夫されています。

データベースについて発表中の永井特任准教授

永井特任准教授によれば、世界中の人々に使ってもらえる情報を無償で提供したいという思いが開発の原動力にあったようです。その思いが叶い、公開後わずか1週間で世界30カ国以上からアクセスがあり、オープンデータ等の情報を扱うインターネット・サイト“AWOL – The Ancient World Online”(アメリカ)でもデータベースの紹介記事が掲載されました。世界レベルで注目の高さが伺われる研究成果となっております。

最後に、Ägyptologische „Binsen“-Weisheiten IVにおける発表タイトルを記しておきます。データベースの開発については12月11日に発表されました。

2019年12月10日(火)10:00〜10:30
Masakatsu NAGAI, How Did Egyptian Scribes Deal with Line Breaks?: An analysis of the notational structure of the word of which the scribes were aware.

2019年12月11日(水)11:30〜12:00
Masakatsu NAGAI, Toshihito WAKI, Yona TAKAHASHI, Satoru NAKAMURA, Update: Hieratic Database Project (with IIIF system).

Ägyptologische „Binsen“-Weisheiten IVの参加者全員で記念撮影

今回公開したデータベースは、永井特任准教授らによる研究チームが行なったものです。それとは別に、U-PARLではデータベースの購入、貴重書のデジタル化と公開、デジタル化に関する学術発表をかねてより行なっております(詳細は「コレクション」をご覧下さい)。U-PARLとしても、引き続き、皆様に役立つ情報を積極的に発進して行く所存です。

2019年12月24日