2022-2023年度協働型アジア研究プロジェクト3「東京大学大学蔵『水滸伝』諸版本デジタルデータの整備およびこれを用いた研究」の成果報告集が2024年3月6日付で刊行されました。
翻訳方法論、研究回顧、版本解題、デジタルデータ整備の方法、若手研究者・大学院生の研究要旨等、多種多様な原稿を収めています。
本書は非売品ですが、東京大学アジア研究図書館、東京大学東洋文化研究所図書室、国立国会図書館等で閲覧できるようになる見込みです。
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<目次>
活動報告
[講演資料]『水滸傳』訳注作成について (小松謙)
[講演録]『水滸傳』訳注作成について (小松謙)
[研究報告要旨]映雪草堂翻『水滸伝』における補刻の様相――圏点を主な手掛かりとして (佐髙春音)
[座談会基調報告資料]私が二十年前に考えていたこと (井上浩一)
[研究報告要旨]文簡本『京本増補校正全像忠義水滸志伝評林』から見る『水滸伝』受容 (鈴木万里奈)
[研究報告要旨]文化初期における曲亭馬琴の白話学習――『新編水滸画伝』の執筆を通して―― (孫琳浄)
[研究報告要旨]金聖歎本『水滸伝』の評語に関する考察――「省」・「略」・「詳」について―― (石川就彦)
「水滸伝コレクション」解題 第五才子書施耐菴水滸傳
東京大学所蔵水滸伝テキスト翻刻(図文対照)
新刻全像水滸傳(一巻二回まで)
新刻全像忠義水滸誌傳(一巻二回まで)
水滸伝の詩詞について (藤村明日香)
水滸伝版本対照プログラムの作り方 (中村覚)
金聖歎本『水滸伝』の成立過程に関する試論――明代伝奇「元宵鬧」との関係について―― (石川就彦)
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Mar 19, 2024