カイロ国際ブックフェアの季節がやってきた!

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西アジア、特にアラビア語圏の地域に関する事柄を研究する人たちの多くが楽しみにしているカイロ国際ブックフェアの季節がやってきました。これは西アジア地域で最大のブックフェアで、毎年1月末から2月初めにかけて、カイロのナセルシティにある国際見本市総合協会(General Organization for International Exhibitions & Fairs)の敷地内にて開催されます。

このブックフェアには、毎年700以上の出版社、書店が参加し、来場者は200万人を超えるといいます。出品される書籍は、新刊書籍から相当に年季の入った古本まであり、言語もアラビア語の書籍だけでなく、英語書籍やその他の言語で書かれたものまで様々です。また、近年は、書籍のみならず、電子辞書やデジタル書籍も店頭に陳列されており、売られる商品も多様化しています。

さて、第46回目となる今年のカイロ国際ブックフェアは、2015年1月28日〜2月12日まで開催される予定です。
これまでは1月25日より前に開始となることが多かったのですが、今回は1月25日革命記念日(2011年1月25日に行なわれた大規模デモによりムバーラク大統領は退陣した。「1月25日革命」とはこの一連の変革の総称である。)を避け、例年より遅い開始となったようです。

毎年、主賓国が選ばれるのですが、今回の主賓国はサウジアラビアです。ちなみに、第45回はクウェート、第44回はリビア、第43回はチュニジアでした。

カイロ国際ブックフェア公式ウェブサイト

カイロ国際ブックフェアfacebook

カイロ国際ブックフェアtwitter

会場に入るには、ゲートでチケットを購入します(昨年のチケット料は1エジプトポンド(約16円)でした)。

ゲートを抜けると、広大な敷地が眼前に広がります。そして、その中にこれまた大きなパビリオンが立ち並んでいます。一つ一つのパビリオンの中には出店ブースがひしめき合っているので、これらのパビリオンをすべて、隈無く見てまわろうとすると、開催期間中毎日足を運ぶ必要があります。しかし、各パビリオンは新聞系、教育系などのように分類されているので、自分の関心に合ったパビリオンを見つければ、効率よくまわれるかもしれません。とはいえ、かなりハードなトレッキングに出かけるくらいの気持ちと装備でのぞむ必要があります。間違ってもヒールのある靴をはいてきてはいけません。

DSC_0048会場はいってすぐのメインロード。両側に出版社のブースが立ち並ぶ。

DSC_0050とある出版社のブース内の様子

DSC_0054広い敷地内にはこのような特設テントが建てられている

DSC_0051特設テント内の様子

敷地内における食事や喫茶の店舗は充実しています。それらをうまく利用しながら、休み休み、体力および気力と相談しながらまわるのがよいでしょう。冬とはいえ、エジプトの気候は体力を奪いますし、なにより人の多さに疲れます。あまり気合いを入れすぎると、初日で動けなくなるという非常事態も考えられます。できればのんびり、数日間かけてまわるのがベターです。そして、最後までがんばった(ねばった)人には、きっと閉店セールが待っていることでしょう!インシャアッラー。

DSC_0071ポピュラーなエジプト料理屋GADの屋台

DSC_0072シリア料理屋の屋台。筆者はここで食べるのを楽しみに毎日ブックフェアに通った。

DSC_0070フードコートのようになっていてくつろげる

と、これまでブックフェア常連客のように書いてきましたが、実は、私が最後に参加したのは2012年の第43回ブックフェアで、ここしばらくはご無沙汰なのです。それまでは毎年のように参加していたのに。しかし、たとえ都合上行けないとわかっていても、毎年この季節になると胸が高鳴るのは不思議です。それは、このブックフェア通いを通じて、様々な人との出会いがあり、そうした人びとに、研究を続けていく上で大切なことを教えてもらったからかもしれません。これまでにブックフェアで購入した本は、我が家の書棚に収まりきらずに一部は山積みにして置かれていますが、時折山を崩して、「そういえばあの時、こんな本を買ったな」などと本を手に取ってみては、買った時のことや、滞在中にお世話になった人のことを思い出しています。

DSC_0058古本屋さんが集まるテント

DSC_0088古本屋さんがひしめくテント内の様子

DSC_0081毎日通いつめれば、本屋さんとも仲良くなれるブックフェア。ここは筆者がいつもお世話になっている古本屋さん。

*掲載した写真は、すべて2012年に筆者が撮影したものです。

U-PARL特任研究員:熊倉 和歌子