【報告】アジアンライブラリーカフェno.003 「アジアの言語を語ろう」

U-PARLの「アジアンライブラリーカフェ」の第三弾が2018年3月24日に開催されました。おかげさまで、多くのお申し込みをいただき、会場は満席となりました。学生の方ばかりでなく、アジアの言語に興味を持つ一般の方々にも多数ご来場いただきました。


 

パネラー紹介(上段左より右へ)
東アジアの古代中国語(上古漢語)を担当した成田健太郎(U-PARL)。古代からの中国語の発音や声調などの音韻体系の変遷について最新の学説を紹介し、個性あふれるパネラーと多様な話題を切り盛りする司会としても活躍した。

中央ユーラシアのシベ語(満洲語口語)を担当した児倉徳和(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所)。シベ語とは?という初歩から、大陸を横断する言語の伝播についてわかりやすく解説した。

アジアとアフリカにまたがる古代エジプト語を担当した永井正勝(U-PARL)。ヒエログリフなどエジプトの象形文字の表記法について解説し、古代言語の解明・再構成にかかわる難しさと面白さを語った。

(下段左より右へ)
西アジアのペルシア語を担当した徳原靖浩(U-PARL)。ペルシア語が広域で共通語としての機能を果たしたこと、発音や文法がシンプルで、アラビア語など他言語からさまざまな要素を取り込んできたことを指摘した。

南アジアのヒンディー語を担当した足立享祐(U-PARL)。有声・無声、有気・無気、鼻音などを区別するヒンディー語の音声の構造的な美しさを強調し、日本の五十音図への影響についても指摘した。

東南アジアのベトナム語を担当した佐藤章太(東京大学大学院、ゲスト参加)。提出したばかりの修士論文をもとに、ベトナム語における漢語由来の語彙(漢越語)の土着化の過程について、最新の研究成果を紹介した。


当日はベトナム語の入破音の発音実践、面白い語彙、文字表記、文法構造の比較などさまざまなテーマでパネラー同士の掛け合いもあり、フロアからの質問もあって、参加者がお茶を楽しむ時間もないほどの(?)活気ある議論が展開されました。アンケートでは、「時間が足りない」、「今度は○○について取り上げてほしい」などの意見も頂戴しましたので、ぜひ続編を企画したいと考えております。ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。