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東京大学附属図書館アジア研究図書館
上廣倫理財団寄付研究部門
Uehiro Project for the Asian Research Library

EVENT

2025年度東京大学オープンキャンパスU-PARL企画 アジアへの扉×恩師が導いてくれたアジアへの道×文献で見るパンダ観の歴史

U-PARLは、東京大学オープンキャンパス(2025年8月5日、6日)に以下の3つの企画を準備しています。ご参加には、東京大学オープンキャンパスウェブブサイトでのお申込みが必要です。みなさま一緒にアジアを深堀りしましょう!

U-PARL高大接続レファレンス「アジアへの扉」

8月6日(水)10:00-12:00 オンライン開催(時間指定プログラム)
 アジアの文化や歴史、社会に関心のある高校生の皆さんを対象に、「探究学習」のプロセスを、U-PARLスタッフが専門的な視点と実践的なアドバイスでサポートします!
あなたの「問い」を「具体的な成果」に変える方法を一緒に探ってみませんか?
詳細は⇒
[こちら]

アジアンライブラリーカフェNo.010「恩師が導いてくれたアジアへの道」

 8月6日(水)12:15ー13:45 オンライン開催(時間指定プログラム) 
 アジアの農の課題と魅力、そして生物資源環境学の可能性を紹介します。きっかけは大学時代の農学部の先生との出会いでした。

 🦠詳細は⇒[こちら]

アジアンライブラリーカフェ・プレイバック 

 オンデマンド配信
2023年10月29日に開催された、アジアンライブラリーカフェNo.7: 「パンダはかわいい!」は常に真実なのか?~文献で見る「パンダ観」の歴史、をアーカイブ配信します。

 現在日本では「パンダはかわいい!」ということばは(そう思わない人を含めても)当然のように受け入れられている感がある。それではパンダはいつから「かわいい」と思われていたのだろうか?中国語文献からパンダに関する記載を探り、パンダがそれぞれの時代にどのように見られていたのかを検討する「パンダ文献学」の試み。ヒトはどのようなときにパンダを「かわいい」と思うのだろうか?

 🐼詳細は⇒[こちら]

東京大学オープンキャンパスへの登録は7月1日より可能です。
※個別の企画への参加登録は7月7日17時より可能です。

U-PARL高大接続レファレンス「アジアへの扉」@東京大学オープンキャンパス

2025年8月6日(水)10:00-12:00
オンライン開催・無料 要事前登録(相談枠:最大 8件/視聴枠:270名)
■高大接続レファレンスに参加するには
【質問・相談をご希望の方】
東京大学オープンキャンパスに登録する → 登録完了後、下記フォームから質問事項を送信する (締切:7/13 → 7/21まで延長) → 担当者よりご連絡を差し上げます
【視聴のみをご希望の方】
※質問が多数寄せられた場合は、すべてに回答することができないことがございます。質問が採用されなかった方も当イベントはご視聴いただけます。

「アジアへの扉」って?

この夏、高校生の皆さんの探究学習を直接サポートする特別イベントを開催します!東京大学のオープンキャンパスの一環として、アジア地域に関わるさまざまな疑問や探究テーマについて、専門の研究者が直接アドバイス。夏休みの課題や自由研究を充実させる絶好の機会です!アジアへの扉を開くのはあなたの「問い」です。夏休みに一歩先の学びを体験してみませんか?

【回答者】
一色大悟(哲学:仏教学)
太田絵里奈(歴史学:前近代イスラーム史・地中海史・地図)
アクマタリエワ ジャクシルク(言語学:テュルク諸語・消滅危機言語)
荒木達雄(文学:中国文献学・中国文学・パンダ)
田中あき(文学:ベトナム文学)
中井勇人(歴史学:東北アジア史・女真、女直)

どんなことができるの?
➢研究者が直接回答! 事前にいただいた質問に対し、1件につき15分ほどの個別相談を実施します。
➢探求の方法をサポート! あなたの興味を深める方法や次の一歩を一緒に考えます。
➢双方向のコミュニケーション! オンラインで研究者と直接話しながら、新たな視点を見つけましょう。

スケジュールが合わない場合は?
当日参加が難しい場合でも、研究者からのアドバイスを録画で後日視聴することが可能です。(ただし、録画は質問者ご本人のみの視聴となります。)

一般視聴もOK!
相談の様子は、オープンキャンパス参加者が視聴できる形で公開されます。自分の質問がなくても、他の人の探究を見ながら新しい発見があるかも!

こんなご相談や質問をお待ちしております!
「このテーマ、どうやって調べたらいい?」 「こういうことを調べたいけれど、うまくまとめられそうにない…」 「将来、〇〇に進みたいけど何から始めればいい?」

【お願い(必ずお読みください)】
・このイベントは双方向的なコミュニケーションをとりながら、ともに探求を深めることを目的としています。そのため、一般的なレファレンス(文献の紹介)ではなく、皆さんの関心に即して探究を深めていくためのテーマの設定やアウトプットに導くための方法論、そして「見せ方」のサポートに力点を置きます。
・多数のご応募をいただいた場合は、テーマおよび地域的なバランスを考慮し、回答する内容をピックアップさせていただくことをご了承ください。
・相談枠・視聴枠ともに、当日のイベント参加には、東京大学オープンキャンパス企画への事前登録が必要です。
申し込み方法 下記のフォームから質問内容と必要事項を入力してください。 [申し込みフォームはこちら]
フォーム入力例
主催:東京大学附属図書館アジア研究図書館上廣倫理財団寄付研究部門(U-PARL)

アジアンライブラリーカフェNo.010「恩師が導いてくれたアジアへの道」

8月6日(水)12:15ー13:45 

12:15-12:25 趣旨説明

12:25-13:10 鴨下先生によるレクチャー

13:10-13:15 カンボジアの風景画紹介

13:15-13:45 質疑応答

定員:250名(先着順)

講演者:鴨下顕彦(農学生命科学研究科附属アジア生物資源環境研究センター)
オーストラリアに留学、その後、フィリピンの国際稲研究所でポスト・ドクター。タイなどの天水田地域で、収量をどうしたら増やせるかの課題に取り組み、さらに、インドとカンボジアにもプロジェクトを拡大した経歴を持つ。
司会:志水正敏(農学生命科学研究科 One Earth Guardians 育成機構)

今回のアジアンライブラリーカフェでは、鴨下先生が大学の農学部で出会った恩師、日本の農学者:石井龍一先生との出会いについて語っていただきます。そして、鴨下先生ご自身がどうして日本の外のアジアの国々と学術交流をするようになったのか、さらには農学や生物資源環境学という分野が、課題と共に魅力を持った分野だということを、お話しいただきます。鴨下先生が集められた、カンボジアの子供たちが描いた農村の風景もご紹介します。

【鴨下先生からの言葉】
「(オープンキャンパス当日の)8月6日は、広島に原爆が投下されて80年を記憶する日です。なぜ記憶するか、それは、歴史の中でかつて起きた出来事が、いまの私たちの世の中の状態に影響を残しているからです。今後私たちがどういう選択をして生きてゆくべきなのか、示唆を与えるからです。歴史的な出来事が、今の私たちに言葉を語りかけているように、私たちがかつて出会った人も、私たちに言葉を語りかけているのだと思います。」

鴨下先生についてもっとよく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。ーーーー→ 【アジア研究多士済々】鴨下 顕彦 先生(アジア生物資源環境研究センター)2017年10月

アジアンライブラリーカフェ・プレイバックNo.007「パンダはかわいい!」は常に真実か?~文献で見る“パンダ観”の歴史

<イベント趣旨>

 上野で、神戸で、白浜で、パンダはいまも大人気。否、リアルパンダなくとも、パンダの写真、イラスト、グッズを携えた人々は全国に数多いらっしゃることだろう。なぜそんなにパンダが好きなのですか?
そう問いかければ、「かわいいから!」、「かわいいでしょう!?」、そんなことわざわざ聞かにゃあわからんのかね、というまなざしまでオマケでついてくる。
確かにパンダはかわいい。ふわふわころころした見た目。野生動物とも思えぬのんべんだらりとした姿勢。人間の子どものように走り回りじゃれあう仔パンダに、疲れきったお父さんお母さんのようにべったりすわりこむ親パンダ。トドメのあざやかなツートンカラー。そこに生まれるあらがいがたきいとおしさ。そういえばパンダの形態にはヒトをして本能的に「かわいい!」「守りたい!」と思わしめる要素がそろっているのだとエライ先生も言ってたっけ。本能といわれちゃあしょうがない。
ならばヒトは常にパンダを「いとおしき存在」として身近においていたのか。身近とは言わぬまでも心のなかにその愛情を存していたのか。
なにを言ってるんだい、あたりまえじゃないか。かわいいものはいつだってかわいいんだから。
むかしの人と、パンダをめぐって、語らいたい!
中国は人類のなかでもかなり早い時期から固有の文字をつくり、さまざまなものを記録してきた。パンダがいかに珍しい動物とはいえ、中国四千年、中国五千年と言うじゃないか、パンダの記録のひとつやふたつあってもよさそうなもの。
かつての中国の人々はどのような目で、どのような気持ちでパンダを見ていたのだろう。文字情報の向こうに当時の人々の思いを見ることはできるのだろうか。この時間は「パンダ文献学」のささやかな試みである。

<登壇者紹介>

家永真幸(いえなが・まさき)
東京女子大学教授(現代教養学部国際社会学科)
中国政治外交史、アジア国際関係論
東京大学大学院総合文化研究科修了[博士(学術)] 〈パンダ関連の業績〉
論文
「南京国民政府期における中国「パンダ外交」の形成(1928-1949)」、『アジア研究』55巻3号、2009年、pp.1-17
単著
『パンダ外交』、メディアファクトリー新書、2011年
『国宝の政治史ーー「中国」の故宮とパンダ』、東京大学出版会、2017年
『中国パンダ外交史』、講談社選書メチエ、2022年
共著
『日中関係史1972-2012 Ⅲ.社会・文化』(園田茂人編、東京大学出版会、2022年)、第1章「パンダがやってきた!(一九七二年)ーー中国の対日ソフト・パワー史」
『日本パンダ保護協会20周年誌 語るパンダ』(日本パンダ保護協会編著、朝日新聞出版、2025年)、「パンダと「政治」の歴史と現在」
講座
パンダと中国外交、東京都立大学オープンユニバーシティ「大人のためのパンダ学講座」、第7回、2022年11月19日

藤岡みなみ(ふじおか・みなみ)
文筆家、ラジオパーソナリティ
〈パンダ関連の業績〉
著書
パンダのうんこはいい匂い、左右社、2022年
連載
パンダ愛が止まらない、共同通信社より各新聞社ウェブサイトへ配信、2022年5月~連載中
その他
藤岡みなみのパンダに会いたい!in 四川省 その1 – YouTube (外部サイトへ遷移します)
藤岡みなみのパンダに会いたい!in 四川省 その2 – YouTube (外部サイトへ遷移します)
藤岡みなみのパンダに会いたい!in 四川省 その3 – YouTube (外部サイトへ遷移します)

荒木達雄(あらき・たつお)
U-PARL特任研究員
〈パンダ関連の業績〉
論文
中国古文献中のパンダ、『東京大学中国語中国文学研究室紀要』第9号、2006年4月、pp.1-22
共著
『日本パンダ保護協会20周年誌 語るパンダ』(日本パンダ保護協会編著、朝日新聞出版、2025年)、「ヒキュウか?バクか?中国文献に隠れたパンダを探す」
講座
中国の古文献にパンダの姿を求めて、東京都立大学オープンユニバーシティ「大人のためのパンダ学講座」、第4回、2022年10月29日
その他
古代中国の伝承に残るパンダのような不思議な動物とは?文献からたどるパンダの足あと、アエラドット、2022年5月17日
クマバチ、クマネコ、クマネズミ…?、U-PARLウェブサイト、2022年6月21日
ファンの推し事~インターネットのことば、U-PARLウェブサイト、2024年8月8日

東京大学オープンキャンパスへの登録は7月1日より可能です。
※本企画には個別の参加登録は不要です。