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東京大学附属図書館アジア研究図書館
上廣倫理財団寄付研究部門
Uehiro Project for the Asian Research Library

COLUMN

おそるべき中国

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「兵馬俑見に行こうよー」そんな動機でKちゃんと意気投合し、今から約4年前に中国初上陸した。某旅行会社の個人ツアーだったので、かなり安心しきっていたけれど。

西安空港に行ったところ、さっそく仕切りなしトイレ!「く・・・空港なのに」私の次に入ってきた金髪のお姉さんも「Oh! My god!」と叫んでいる。人が少ない時を狙って、ニーハオトイレの初体験。きゃー。

次に大雨が降ってきた。雨漏りのするバスに乗り、乗り継ぎの飛行機までご案内と思いきや、「ここから飛行機まで歩いて移動してください」えー、まだ飛行機まで100m近くあるし、滑走路みたいなところでビュンビュン飛行機通ってますけど。

乗ったら乗ったで、なかなか出発しない。なになに、出発が3時間も遅れますのアナウンス。周りは中国人ばかりで、CAに食べ物を要求し始めた。中国人のパワーに圧倒されながら、CAが急いで配りだしたピーナッツ袋を友人と縮こまってもらった。

念願の兵馬俑を目の前に、すごく感動してここまで来てよかったと思った。しかし、2人とも精一杯にっこりして写真を撮ったつもりなのに、やつれて疲れ果て笑顔にもなっていない顔で写っているので、見せられない。

日本に帰って空港に着いて2人でトイレに入った。「あー日本人でよかったねえ」普通だったら何でもないただのトイレが幸せな空間のように思えた。

帰国後・・・2人とも忙しい毎日に戻ったと思いきや、私は体調を崩し、4日間寝込んだ。回復後にKちゃんに連絡をとったところ、「今、入院しています」との返信が。彼女も体調を崩し、1週間入院していたらしい。

その後、2人の間で旅行に行こうと話は出るのだが、「国内で」がお決まりになっている。

中国に行くときには、もう少しパワーを貯めないといけないと思っている。

 

U-PARL事務補佐員:磯部有美