太田特任助教の論文「15 世紀ウラマーの名目的師弟関係にみる「弱い紐帯の強さ」 ――RDF を用いた「データベース」としての人名録分析」を含む論集『イスラームからつなぐ8 デジタル人文学が照らしだすコネクティビティ』が東京大学出版会より刊行されました。 本論集はデジタル・ヒューマニティーズの手法を用いて歴史的資料に潜在する「つながり」を可視化することで、イスラーム世界におけるウラマー、官僚、商人などの名士がどのようなつながりを築き、社会のなかで役割を果たしてきたかを明らかにするための新しい挑戦です。太田特任助教の論文では、15世紀アラブ都市で活躍した学者たちの「名目的な」師弟関係に着目し、人名録のデジタルテキストのマークアップとRDFを用いてデータベース化することで、実態を伴わない関係構築が社会のなかでどのような意味をもったかを考察しています。
21.Apr.2025