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東京大学附属図書館アジア研究図書館
上廣倫理財団寄付研究部門
Uehiro Project for the Asian Research Library

探報アジアの知

“幾何”のその後 ~日本での展開~

わたしたちが普段何気なく使っている二字漢語の多くは中国からやってきたものだ。”幾何”ということばもそのひとつ。今回は、言語学が専門の永澤特任助教が、"幾何"が日本にやってきてからどのような運命をたどったのか?について論じ、木村部門長のコラム"幾何の流転”に引き続き、"幾何"の歴史をひもといていきます。

“幾何”の流転

日本語の二字漢語の多くは中国語からの輸入である。「幾何学」の「幾何」もそのひとつ。中国語の“幾何”は、古くは「いくら;どれほど」の意味を表し、数量をたずねる疑問詞として用いられた。