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東京大学附属図書館アジア研究図書館
上廣倫理財団寄付研究部門
Uehiro Project for the Asian Research Library

EVENT

展示会「絵と詩 少数民族ショルのこころ」


澄んだ水がなければ魚は潜れない

澄んだ空がなければ鳥は飛べない
豊かなタイガの森がなければ獣は呼吸できない
言葉がなければショルの民は
夢を見ることができない

 

あなたは自分が聴こうとしているものだけに耳を傾け、自分が知ろうと思うものだけに目を向けていないか

 中央ユーラシア大陸の東西に30余りのチュルク諸言語が分布している。日本ではトルコ語やウズベク語、ウイグル語などは比較的よく知られているが、一方でショル語やアルタイ語などのようなシベリア少数民族の言語はあまり知られていない。それら少数民族の言語の一部は絶滅の危機に直面しており、いままさに消滅しようとしている。これらの言語が姿を消す前に記録・保護することは、人類の言語の多様性を維持するために最も重要なことである。
 本展の目的は、南シベリアのケメロヴォ州に住む人々の言語でありチュルク諸語に属するショル語を紹介し、彼らの世界観を共有することである。ショルの人口は約一万人だが、実際の日常生活でショル語を流暢に使用しているのは千人にも満たないと言われている。ショル族は元々はアニミズム、シャマニズム信仰であったが、現在ではロシア正教信仰とみなされている。しかし、文化や社会のあらゆるところにシャマニズムの要素が見られ、ショル族は現在でもタイガ、山、河などの自然の精霊を崇拝している。特に自然災害や儀式などの時には、シャーマンは大型のドラムを用いて、深みのある音を発し、人々の心に訴える。
 ショルの人々は、自分たちの土地で自分たちの母語を自由に話せない。ショル人作家の絵と詩を通して、そのような状況にある彼らの心の叫びを感じてもらいたい。

 期間:2025年5月1日(木)~6月15日(日)
 場所:東京大学総合図書館1階展示スペース *どなたでも事前予約なしで自由に観覧できます。
 時間:平日 9時~22時30分、土・日・祝日 9時~19時 *ただし、5月15日(木)、5月24日(土)、5月25日(日)は閉館、5月23日(金)は17時まで。
 入場料:無料

作家紹介

 アルバチャコワ・リュボフ
 ショルの画家、詩人、学者・研究者。1963年5月1日生まれ。独自の世界観を持ち、素材の移し替えが面白く、微妙な色彩の幅を持つ、個性的な芸術家であり、詩人である。

記念講演開催
 アクマタリエワ ジャクシルク(Akmatalieva Jakshylyk)U-PARL特任研究員
  「少数民族ショルについて語ろう」
 日時:5月9日(金)14時~15時 *質疑応答のほか、講演者自身による展示の案内もあります。

 会場:東京大学総合図書館別館ライブラリープラザ *どなたでも聴講できますが、学外の方は事前登録が必要です。→[事前登録
 費用:無料
    https://www.lib.u-tokyo.ac.jp/ja/library/general/access

3.Apr.2025