太田(塚田)絵里奈 特任助教
中世アラブ都市社会に生きた人々の「生態」に着目し、つながりをデジタル・ヒューマニティーズ、史料精読の両面から明らかにすることで、生き抜くための戦略知を探ることを目指しています。近年では、デジタルテキスト化した史料の構造化やResource Description Framework(RDF)を用いて15世紀の学者、行政官をはじめとする文民エリートのネットワークをデータ化することに挑戦しています。 また学知の社会との共創にも関心があり、人文社会学の普遍的な英知を対話的に実感・共有できる機会を作ることをライフワークにしています。これまでは保育園や民間企業とコラボレーションし、親子ワークショップや一般向けの企画展などを行なってきました。 アウトリーチ活動では、研究者から一方的に情報を伝えるのではなく、「問い」を通じた双方向性のあるコミュニケーションによって生まれる「化学反応」から、新たな学びを得たいと思っています。