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東京大学附属図書館アジア研究図書館
上廣倫理財団寄付研究部門
Uehiro Project for the Asian Research Library

太田(塚田)絵里奈 特任助教

 中世アラブ都市社会に生きた人々の「生態」に着目し、つながりをデジタル・ヒューマニティーズ、史料精読の両面から明らかにすることで、生き抜くための戦略知を探ることを目指しています。近年では、デジタルテキスト化した史料の構造化やResource Description Framework(RDF)を用いて15世紀の学者、行政官をはじめとする文民エリートのネットワークをデータ化することに挑戦しています。   また学知の社会との共創にも関心があり、人文社会学の普遍的な英知を対話的に実感・共有できる機会を作ることをライフワークにしています。これまでは保育園や民間企業とコラボレーションし、親子ワークショップや一般向けの企画展などを行なってきました。 アウトリーチ活動では、研究者から一方的に情報を伝えるのではなく、「問い」を通じた双方向性のあるコミュニケーションによって生まれる「化学反応」から、新たな学びを得たいと思っています。 

アクマタリエワ・ジャクシルク 特任研究員

専門は言語学。チュルク諸語を対象に記述的研究を進めている。特に、チュルク諸語の北西グループ(キルギス共和国のキルギス語)とチュルク諸語北東グループ(シベリア少数民族アルタイ語、ショル語など)の共時的な類似点と歴史的な関係性を明らかにすることを目的としている。 

澁谷秋 特任研究員

専門分野は朝鮮語学と書誌学。ハングル文献を中心に歴史言語学的、書誌学的な側面から検討している。具体的には朝鮮王朝時代に刊行された『三綱行實圖』や『續三綱行實圖』などについて、現伝する刊本の系統関係を解明し系統図を描く作業に取り組んでいる。 また、現代朝鮮語について形態論や造語論、語彙論に関心を持って朝鮮語の色彩語についての研究も行っている。

田中あき 特任研究員

コロニアリズムと戦争に深く規定されたベトナム近現代史を、文学をひとつの鏡として多面的に考察しています。これまでは、困難な歴史ゆえに蔑ろにされてきた仏領期の作家カイ・フン(自力文団)を取り上げ、その後期作品を新しい観点から読み解いてきました。 

荒木達雄 特任研究員

これまで、水滸伝と中国明清代通俗文藝、水滸伝の版本、台湾における水滸伝関連故事の伝播、中国文献におけるパンダ記載などの調査にとりくんできました。 現職着任以降は、東京大学附属図書館所蔵資料を主要な資料として、日本における水滸伝の読書、東京大学附属図書館蔵書のデジタル化公開、東京大学附属図書館蔵書の来歴調査などに着手しました。 このほか、元東京大学助手・岡山大学助教授の故高島俊男氏旧蔵資料整理を行っています。